フロントサスペンション取り外し

必要なツール
 
14mm 17mm ラチェットレンチ
ハンマー×2(手法により必要無し)
ウマ(リジットラック)×2
潤滑剤
トルクレンチ


作業工程は以下の通りです

・スタビリンク上側のボルトを取り外し、リンクとスタビを分離する
(14mm)

ロワアームとショックの接続部、ナットとボルトを外します
(17mm)
・ボールジョイントを分離してアッパーアームとロアアームを分離する
(17mm)
・Egルーム内のサスペンションサポートナット2つを外す
(14mm)


作業を始める前に、前日のうちからたっぷりと
ネジ部分などにCRC等潤滑剤を浸透させておいてください。
たいてい、固く締まっていますので、
作業の効率と、ネジ等を傷める可能性を減らすためにも重要です。


また、作業は当然ながらジャッキアップをして行います。
ジャッキアップ後、必ずウマ(リジットラック)をかけてください。


ロードスターのフロントサスペンションは、
数多くある車の中でも、取り外すのが面倒であると評判です。

その理由は実に単純。

ダブルウィッシュボーンサスペンションの、
アッパーアームの中心をサスペンションが通っており、
アッパーアームとロアアームを分離しなければ
取り外すことができないからです。

   




        

さて、ジャッキアップして、ウマをかけ、タイヤを外したら作業開始です。


まずは
スタビリンクのスタビライザー側(上側)のボルトを取り外し、
リンクとスタビを切り離します。


14mm
を使用します。(赤丸



続いて
ロワアームとショックの接続部、ナットとボルトを外します。
(ワッシャ有り)

17mmを使用します。(青丸

このボルトは長ネジになっていますので、
引き抜くときにネジ山を傷めないように、
ひたすらラチェットで回し続ける方法で外しました。





アッパーアームとロワアームを分離する旨は前述ですが、
その具体的な手順がこれからです。

分離する方法は大きく分けて
3つあります。

1つはここで紹介するボールジョイント部の分離
(ハンマーぶっ叩き編)

2つ目ボールジョイントプーラーと呼ばれる
SSTを使う方法。


・SST(Special Service Tool)の略で
 専用工具とか、特殊工具といった意味です。


3つ目ロワアーム内の隠しボルトを取り外す方法です。

3つ目についてはページ最下部に紹介サイトさんへのリンクを貼ってあります。
そちらの方法を試す方は是非!


画像A

アッパーアームとロワアームを分離するためにボールジョイントを外します

上の画像はボールジョイント部です。

フロント足回り交換の一番面倒なポイントです。


まずは
赤丸のロックナットを、割りピンを外した後で取り外します
本来はもとある位置をマーキングしてから取り外すのが正しい手順です。

めんどいので普通に取り外しました。

17mmを使用します。

この作業中、もっとも心痛める部分です。
ナックルアーム部分に当てハンをして、ぶっ叩きます。

上の画像、
青丸部分がナックルアームになります。
個人的に
青丸部分に一本のハンマーを当てておく方法が一番効率が良かったように思います。
画像A、青二重線の部分がこの写真の青丸部分です。

常識的に考えるとプラハンなどを当て側のハンマーに使った方が
ナックルアームを傷めなさそうなんですが、
攻撃力重視でこのようなハンマーの使用になりました。

・当てハン
   ハンマーを対象に当てておき、そのハンマーをもう一本のハンマーで叩く方法。

上の画像の赤丸部分が外れたボールジョイント部です。
画像Aのボージョイント部と比べると、外れている様子が分かるかと思います。

ロックナットを止めたままなのは、ネジ山を傷めないための対処です。
アームの脱落防止も兼ねています。

この後、
ロックナットを完全に取り外し、アッパーアームとロアアームを分離させます。

残るはEgルーム内の、サスペンションサポートナットを二つ外します
(画像、赤丸)
このナットは薄く出来ていて、うまく工具をかけ、慎重に力をかけないと
簡単にナメります
あせらず、じっくりやってください。

14mmを使用します。

これでサスペンションはフリーになります。



あとはフリーになったサスペンションを取り外すだけですが、
これがまた知恵の輪みたいに、一筋縄ではいきません。

あれこれガチャガチャやってもさっぱりです。
前回は我ながらよく外せたものです。

手順としては…

・ショックの下端をロワアームから外し、
(私はロワアームから車体後ろ側へ外しました)

・ショックの下端を奥へ持っていく
(Eg側へです)

・アッパー部を手前に持ってくる

・最後にアッパーアームを蹴り下げ、サスを抜き取る


ここで注意しなければならないのが、
ロワアームを下げるときにブレーキホースを伸ばしすぎたり、傷つけないということです。
自分だけでなく、周りの人も危険な目にあうので、
ブレーキ関係の取り扱いは、注意に注意を重ねてください。

上のサス抜き取りの手順が分かりにくい人は、
「の」の字を書くように、ショック下端を動かすと思ってください。
(余計わかりにくいですか?)





最後に、関連情報を扱っているサイトさんの紹介です。

もはや定番、「だれもがしあわせになるロードスター」さん
こちらは、上で説明した、ロワアーム内の隠しネジを外す方法で、前脚を交換しています。
とてもわかりやすく説明しているので、この方法を試したい方は是非!
http://www.geocities.jp/motorcity3349/asi/fasi.html

































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